以前、ある方からこんな内容を相談された。
「人からのマイナスの波動、嫉妬から守るために、何をしているのか教えてください」
私は驚いた。
この方の質問の大前提に
「人からのマイナスの波動から身を守らないといけない」があるのを感じたからだ。
実は私の中に、その大前提が全くなかったので、面食らったのだった。
もちろん、「嫉妬」や「マイナスの感情」が世の中にあることは知っている。
確かに、本を出したり、SNSで発信していくと、母数が増えるので、確率的に自分をよく思わない人が出てくるのもわかる。
わかるよ、わかる。
芸能人を週刊誌が追いかけるのも、同じ原理だ。
持ち上げたと思ったら、ちょっとした事の揚げ足をとり、叩き落とす。
こんなのが日常茶飯事のメディア。
そういう悪意が「ある」のはわかるけれども、それから身を守らないといけない、と思ったことが一度もなかったので、驚いたのだ。
私は、その方にこう答えた。
「私、何もしていないんですよ」
その方は心底、驚かれていた。
それでも食い下がり、色々と聞かれたので(その方の周囲には、エネルギーや波動に敏感な方がいるので、真剣に質問されている)、
何か気の利いたことを言えないことが大変申し訳なく、ひねり出した。
「え……と。エネルギーに敏感な私の夫は、毎日、神棚に祈っています。そこでご先祖様からの応援をもらっているようですよ」
そしてこう付け加えた。
「因みに、私もやった方がいいと勧められ、そうだなと思いつつ、一度もやったことがないです」
その方は驚かれ「では、10秒スイッチだけですか?」と質問された。
ので「そうです。それしかしていないです」と答えた。
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同業者の嫉妬になぜ影響されるのか
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体質的なことを言うと、私はエネルギーに超鈍感なことも関係しているとは思う。
敏感な人は確かにいて(HSPの方など)、それは才能だったりするので、
そういう方は「影響を受けない工夫」は確かにした方がよいと思う。
なので、そういう体質的なことは脇に置いたうえで、の話になるのだけど……。
ネガティブな波動は確かに世の中に「ある」のだろうけど、そこに影響力を持たせるかどうかは「選択」だと思う。
どこに意識を向けるかは、自分が選択できるのだ。
先日、「お金の流れをよくするグループコンサル」だった。
まだ1回しか開催していないのに、既に過去最高の高額商品が売れた、とかワークをやったらお金が動いた、などのご感想をいただいている(少人数でやっているので、かなりの高確率だと思う!)。
で、ある方のお話を聞いていて、「他人からの嫉妬に影響されている」と感じた。
その方は、過去最高の高額商品が売れ、今後更にどの方向に行くべきかを相談された。
その方が気にしているのは、「同業者」なのだ。
同業者と比べると、その方はかなり成功している方だと思う。
でも、本当はもっといけるはず、という思いもあり、実際にその方のポテンシャルとも一致する。
グルコン前のペンデュラム鑑定では、「実際のお金の器と、潜在意識で許可している金額にズレがある」と出ていた。
そして、その方に必要なのは「なぜもっと仕事を拡大したいのか、動機とビジョンを明確にすること」と出ていた。
実際のお金の器は、その方が今稼いでいる金額とピッタリ一致していた。
ところが、潜在意識は、ものすごい低い金額を設定している。
でも、本人は「もっと稼ぎたい」と思っている。
この状態で、この方は飛躍できるだろうか?
答えはノー。
まずは「現実のお金を生み出す器」と「潜在意識」がズレているので、一致させることが先。
一致しないのに、「もっと稼ぎたい」と思っていると、ズレが足を引っ張ってくる。
例えば「そんなの無理だよ」という外野の意見に引っ張られたり、別のところで出費して、本業に意識が向かないようになったり……。
この方がなぜ「ズレ」ているのか?
その理由が「同業者からの嫉妬に恐れている」から。
私は答えた。
「どこに意識を向けるべきなのか?それだけですよ」
「私自身は、同業者に全く興味がないです。人の手法にも興味がない。興味があるのは、皆に役に立つコンテンツを生み出すことだけです。それしか考えていないです」
「あなたも、このグルコンにお申し込みした時、何が得られるかとか、考えて申し込まれたと思うのです。講師が同業者のことを気にして、嫉妬されないように、自分の実績を隠すのって、受講生さんにとって、意味がないですよね?むしろ、実績を知りたいし、自分がどう変われるかに関心があるはずです」
その途端、その方は「あ!わかりました!」と納得された。
この方の今後の方向性は、①お金の器と潜在意識を一致させ、②そのうえで、その器を育てていく、になる。
実際、ペンデュラムで鑑定すると、①が一致させられれば、1年後の年商は上がっている、と出ていた。
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私が嫉妬で足を引っ張られた過去
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この方の事例のように、お金の流れと「嫉妬」は、確かに関係してくる。
ここで、セミナーでよく話す私の事例を紹介してみようと思う。
14年前、ブログを始めて少し経った頃、電子書籍を販売することにした。
今みたいに、kindleなどない時代。
ところが、それに嫉妬したネット界の大物がいた。
そして、私に無実の罪を着せて、炎上した。
詳細は省くけれども、私はその炎上の流れを活かして、ファンを増やした。
確かに、一瞬、ネガティブな感情になった。
けれども、10秒スイッチをして半年で培われた「ニュートラルな感覚に瞬時に戻す」が功を奏し、あるアイディアが浮かんだ。
その結果「今、いきなりアクセスが増えている中に、将来、ファンになる層がいるはず」と確信し、「自分を必要としている人だけに発信する」と肚をくくった。
その結果、ファンが増え、電子書籍は売れ、翌年、セミナー講師になり、個人セッションをするときの流れができた。
急激にお金の流れがよくなった。
そして、今の私がいる。
あの時、私は「他人からの嫉妬を、どのようにして自分の才能を発展させる力に変えるのか」を学んだ。
意識を、「嫉妬に対抗、防衛」に向けるのか、
「自分を必要としている人」に向けるのか。
ただそれだけ。
つまり、あの時に私は「プロ」として生きることの覚悟を決めたのだった。
その途端、その出来事、私に罠をしかけた人は「感謝」の対象でしかなくなる。
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自分がやりたいことをしている人に嫉妬する
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ちなみに、私に嫉妬した人物。
なぜか?はわかる。
彼も本当は、私と同じように、自分のコンテンツでお金を稼ぎたかったのだ。
でも「無料で教えるいい人」の地位が確立されてしまい、そこに縛られ、本心の通りに選択できなかったのだ。
彼はその後、私に対抗すべく「自分は、無料でよい内容を発信できて結果が出せる」と躍起になっていたようだ。
それはそれでいい。その情報で救われる人もいるだろう。
でも、潜在意識の観点では、
「本当の自分の気持ちに気づき、それを選択していいと許可すること」が最善。
それが、現実と潜在意識を一致させていく、
自分と言葉を一致させていく、ということなのだ。
私は「お金をいただくプロ」として、この14年間ずっと、新しいコンテンツを生み出し、才能を伸ばし続けることだけに意識を向けてきた。
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昨年、久しぶりに「彼は今?」と思い、検索してみた。
なんと、彼は、14年前と打って変わって、個人セッションを販売していた。
よかった。
自分の本当の気持ちに正直になり、行動に移したんだね。
人は誰でも、人生のどこかで「本当にやりたいことは何か?」に向き合うようになっているのだ、と思った。
本当に向き合ったとき、「嫉妬」は全てそこに辿り着く応援でしかなかった、と気づくのだと思う。
~おわり~